ZoomはPC・スマホ・タブレットから、複数人で映像と音声をやり取りできるWeb会議システムで、このZoomを仕事でオンライン会議や商談するツールとして利用する企業やサービスが増え、毎週、何度も利用しているというような人も増えました。新型コロナウイルス感染拡大防止として、非対面でコミュニケーションを取れるツールとして、Zoomは日本のビジネスシーンのみならず、オンラインレッスンや飲み会といった非対面の活動を支えるツールとして日常生活にも溶け込んだサービスの一つではないかとおもいます。そんなZoomですが、Zoomを使うとどれくらいのデータ通信量を使用するものなのかご存知でしょうか?
今回はこの意外と知らない、ZoomでWebミーティングを行った際、どれくらい通信量が必要なのかを調べてみました。
「Zoomで通話のみ」「Zoomでビデオあり」でそれぞれ通信容量が違うので、実際に検証してみました。
目次
Zoomを10分使用した場合の音声通話・ビデオ通話のデータ通信量
Zoomを1時間使用した場合のデータ通信量は、音声通話・ビデオ通話それぞれで異なります。
今回はデータ通信量の測定に使用したのは、iPhone 11とポケットWi-FiのFS030Wを利用しました。
まずは、10分間音声通話とビデオ通話した場合どれぐらのデータ通信をしているのかを実際に計測しています。
zoomを10分間利用した場合のデータ使用量は以下の通りです。
音声通話 | 約10MB |
ビデオ通話 | 約102MB |
Zoomを使用する場合、通信量は音声のみビデオありではデータ通信量には10倍程度の差があります。
(動画の内容や時間帯、通信エリアなどによってデータ通信量は変化しますので、目安としてお考えください。)
Zoomを1時間利用した場合のデータ通信量
zoom | 1時間のデータ容量 |
音声通話 | 60MB |
ビデオ通話 | 600MB |
ビデオ通話は音声通話の約10倍の通信量が必要になってきます。
Zoomを1時間利用しで1週間、1ヶ月使った場合のデータ通信量
テレワーク・リモートワークで在宅勤務で、1日1時間Zoomで会議で利用するということを仮定し一週間、一ヶ月では以下のような結果になります。
機能 | 一週間 | 一ヶ月 |
音声通話 | 約420MB | 約1.8GB |
ビデオ通話 | 2.4GB | 約18GB |
Zoomを毎日1時間ビデオ通話で会議などに使うと1ヶ月で約18GBも必要となります。
かなりのデータ通信量になりますね。
ahamoやPovo、Linemoといった大手の廉価プランでも月間のデータ通信量の上限が20GBですので、1日1時間を毎日Zoomでビデオ会議すると月間上限のほとんどのデータ通信量を使用してしまいます。
Zoomを利用するときに、もうひとつ気になる通信速度はどうなのでしょうか?どれぐらい必要なのでしょうか?
Zoomを利用する場合に必要となる通信速度目安
zoomの公式サイトによると必要とされる帯域についての説明があります。
Zoomが使用する帯域幅は、参加者のネットワークに基づいて最適なエクスペリエンスが得られるように最適化されるようになっています。
つまり、利用している回線の状況に合わせて自動的に調整されます。
1対1のビデオ通話の場合
高品質のビデオ | 600kbps(アップ/ダウン) |
720p HDビデオ | 1.2 Mbps(アップ/ダウン) |
1080p HDビデオの受信 | 11.8 Mbps(アップ/ダウン) |
1080p HDビデオの送信 | 11.8 Mbps(アップ/ダウン) |
グループビデオ通話の場合
高品質のビデオ | 800kbps/1.0Mbps(アップ/ダウン) |
ギャラリービュー | 1.5Mbps/1.5Mbps(アップ/ダウン) |
720p HDビデオ | 1.5 Mbps(アップ/ダウン) |
1080p HDビデオの受信 | 2.5 Mbps(アップ/ダウン) |
1080p HDビデオの送信 | 3.0 Mbps(アップ/ダウン) |
画面共有のみ(ビデオサムネイルなし) | 50-150kbps |
ビデオサムネイルによる画面共有 | 50-150kbps |
オーディオVoiP | 60-80kbps |
Zoom Phone | 60-100kbps |
ウェビナーの場合
1:1 ビデオ通話の場合(高品質のビデオ) | 600 kbps(下り) |
1:1 ビデオ通話の場合(HDビデオ) | 1.2 Mbps(下り) |
画面共有のみ(ビデオサムネイルなし) | 50-75kbps(下り) |
ビデオサムネイルによる画面共有 | 50-150kbps(下り) |
オーディオVoiP | 60-80kbps |
一対一で1080p HD品質のビデオ通話をする場合11.8 Mbsが必要となりますが、それ以外は、Zoomで必要な通信速度としては3Mbps程度あれば問題ないようです。
公式のヘルプにも記載されているように、Zoomは環境に応じ画質などを調整してくれるため、3Mbpsから5Mbpsの通信速度がでていれば安定したビデオ通話が可能だと思います。
これぐらいの速度だと、ポケットWifiでも十分な速度なので、ポケットWIFIをつかってzoomを使用する方にも安心ですね。
ZOOMのデータ量を節約する方法は?
Zoomを利用するにあたり、月末に差し掛かって、スマホのデータ容量をかなり使ってしまっていた場合、スマホでZOOMをするとなると、少しでも通信量を減らしたいということもあるでしょう。
Zoomのデータ通信容量をへらす方法について紹介したいと思います。
ビデオ通話はしない
Zoom利用時に、ビデオを停止し音声のみにするだけで、通信量を10分の1に減らすことができます。
Zoom画面下部にある「ビデオの停止」を押すだけでビデオを停止することが可能です。
ホストと参加者の画面を切り替える
他の参加者のビデオを停止できない場合、全体に表示されている画面の面積を小さくすれば通信量を抑えられます。
スマホでは、まず、自分のビデオを停止し、画面右上に表示されたサムネイル画像をタップすれば、他の参加者と自分の画面が切り替わります。
これによりデータ通信量を5分の1に減らすことができます。
ミーティングを最小化
ミーティングを最小化すれば、画面が小さくなり、通信量を減らすことができます。
HD画質を無効化
どうしてもビデオ通話が必要な場合、通信速度が早い環境だとデフォルトでは720pでビデオ品質が有効になっています。この設定を「無効」にすることで、ビデオの品質を下げ、通信量を抑えることができます。
ZOOMでビデオ通話をする場合には、1時間で約600MB程度のデータ通信量がかかるので、スマホのモバイル通信でビデオ通話を行っていると、データ消費はかなり負担になってきます。ZOOMはアプリで画質の設定が出来ず、通信速度が早いと高品質な解像度でビデオ通話になってしまうため注意しましょう。
Wi-Fiを使う
仕事で利用する場合などは、ビデオをオフにするなど相手に失礼になる場合もあるので、仕事でZoomを使う場合には、モバイル通信でのビデオ通話を行うこと控えて、Wi-Fi環境でZoomを使うようにして、データ通信を使わないようにするというのも節約になります。
ビデオ通話ができる人気サービスの1時間あたりデータ使用量
アプリ名 | データ容量(1時間) |
ZOOM | 600MB |
Google Meet | 360MB |
Skype | 240MB |
LINE | 600MB |
FBメッセンジャー | 360MB |
ビデオ通話をするにはSkypeがもっとも容量を使いません。
ライトポケットではレンタルWi-Fiサービスを提供しております。数日から1年といった利用ならWifiレンタルがおすすめです。
国内Wi-Fiレンタル
ライトポケットです。Wi-Fi レンタルのサービスを運営しています。他社サービスも公平な視点で、通信周りことや便利なことを紹介しています。気になったサービスや商品やサービスも紹介していきます。
*商品やサービスの紹介リンクにはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトリンク、A8.netのアフィリエイトリンクが含まれている場合もあります。