仕事の重要な会議やセミナーでオンラインで商談する場合、交渉相手に不快な思いをさせないためにも、オンライン会議の画質の品質は重要です。ノートパソコンに備わっている内蔵カメラでは画角や画質の面から対応できる人数や照明環境に限界があるため、印象の良い画質でオンラインでの商談ができるとは言い難いと思います。
ちょっとした工夫ですが、こだわったカメラをつかっている企業とノートパソコンのカメラなどで商談している場合では、印象が違います。
性能の高いWEBカメラを買ったとしても、効果が得られるわけではありません。ZoomやGoogle Meetなどの仕様には制限があるからです。
この記事では、ZoomやGoogle Meetの仕様を最大限活かして、オンライン商談が有益になるために、最適なWEBカメラの基準と選び方それからおすすめのカメラを紹介したいと思います。
目次
Webカメラとは
Webカメラは、主にパソコンと接続してリアルタイムで映像を配信できる小型カメラで、WEB会議やビデオチャット、オンラインでの動画配信やセミナーなどを行うことができます。さまざまなシーンや目的で使用できる優れたカメラです。
パソコンの内蔵カメラの仕様は不十分
最近のノートパソコンは内蔵カメラが付随していますが、スペックはあまり高いものではありません。機種によって異なりますが、代表的なものとして人気の2021年モデルのMacbook Airのカメラのスペックは以下の通りとなります。
画素 | 120万画素 |
解像度 | 720p |
画角 | 50〜70° |
*ホワイトバランスは太陽光・電球など微妙に色の異なる光を調整する機能。
Webカメラの選び方のポイント
ビデオ解像度と画素数
ビデオ解像度
ビデオ解像度が高くなるほど映像はきめ細かくキレイになります。ビデオ解像度が低いと画質が粗くなります。高画質な4Kに対応しているWEBカメラもあります。
しかしながら解像度が高いから良いというわけではありません。というのも、オンラインでは上限があるからです。
オンライン会議サービスのビデオ解像度
サービス | ビデオ解像度上限 |
Zoom | 1080p |
Google meet | 720p |
Microsoft Teams | 1080p |
Zoomはプロでも720pまでとなっており、それ以上の解像度では別途契約が必要となります。4K対応のWEBカメラを購入したからといっても、仕様の上限があるので、オーバースペックになります。またパソコンのモニターも4Kに対応しているものでなければ、4Kでのビデオ解像度での映像を映し出すことはできません。
ですが、動画配信をするであったり、録画を目的とでWebカメラを使うことがある場合は4K対応のものでも良いと思います。
しかしながら、オンライン会議で使うなら解像度は1080pあれば十分といえます。
解像度は1080pあれば十分。
画素数
画面に映し出される映像は無数の小さな点で構成されており、この点を画素(ピクセル)といいます。
画素数は、数が多い(高密度になる)ほど鮮やかでキレイな映像になります。
画素数の目安としは以下のようなことを理解しておくと良いと思います。
100万画素 | オンライン会議などで表情が伝わる |
200万画素 | くっきりと顔がキレイに映る |
300万画素 | ホワイトボードなどの文字でもはっきり映る |
800万画素 | 「4K」の2160pの解像度に対応し映画並みの高画質 |
画角
Webカメラを選ぶ際、画角は重要です。画角は、カメラが実際に映す範囲を角度で表したもので、画角が狭いと、一拠点に複数人が参加するWEB会議では全員が画面に収まらず見切れてしまいますので使用する人数によって画角は選びましょう。
人数 | 画角 |
1~2人 | 50~60度 |
3人以上 | 90~150度 |
画角が狭いと映る範囲が狭いので参加者が多い場合は見切れますが、画面両端が歪みにくいのでリアルな映像になります。
内蔵マイク・集音性
マイクで差が出るポイントは、集音範囲と音源の種類の2点です。
内蔵マイク(集音)
内蔵マイクの集音範囲には以下3つの種類があります。
無指向性(全方位) | 全方位から同じ感度で集音可 |
単一指向性 | 正面のみ集音 |
双指向性 | 前方と後方を集音 |
個人使用に限る場合は正面の音のみを集音する単一指向性マイクであると余計な雑音を集めないのでおすすめです。
音源
音源の種類には「モノラル 」と「ステレオ」があります。特徴は以下のとおりです。
モノラル | 集音箇所が1箇所、音質があまりよくない |
ステレオ | 2つのマイクで集音、立体的で人が普段聞く音に近い、音質が良い |
フレームレート「fps」
フレームレートは、1秒間ごとに切り替わるコマ数です。「fps」という単位で表されます。
映像は、静止画像を連続的に切り替えて動きを出しているため、フレームレートの値が大きいほどより動画の動きが滑らかになります。
オンライン会議サービスの最大フレームレート
サービス | 最大fps |
Zoom | 30fps |
Microsoft Teams | 30fps |
Google Meetはわかりませんでしたが、
オンライン会議に最適なWEBカメラ スペックまとめ
オンライン会議で充分な機能を発揮できるWEBカメラは以下の要件を満たすものを選択することが良いのではないかと思います。
ビデオ解像度 | 720p以上 |
画質 | 200万画素以上 |
画角 |
1〜2人:〜80度 3〜8人:90〜120度 |
内蔵マイク | 無指向性 |
音質 | ステレオタイプ |
フレームレート | 30fps以上 |
オンライン会議におすすめのWEBカメラ
上記で取り上げたスペックを前提条件としておすすめのWEBカメラは以下となります。
メーカーが差別化に機能を追加しているので、その説明も加えて紹介します。
製品名 | 解像度 | 画角 | マイク・集音 | フレームレート | 価格 |
Anker PowerConf C300 | 1080p | 115° | デュアルステレオ | 60fps | ¥9,990 |
ロジクール C980GR | 1080p | 78° | ノイズリダクションステレオマイク | 60 fps | ¥14,800 |
ロジクール C920n | 1080p | 78° | ステレオ | 30 fps | ¥7,480 |
eMeet C970 | 1080p | 75° | ノイズリダクションマイク 2台 | 60 fps | ¥5,999 |
NetumScan | 1080p | 80 | デュアルステレオノイズリダクションマイク | 60 fps | ¥4,599 |
Anker PowerConf C300
解像度 | 1080p |
画角 | 78°〜115° |
フレームレート | 最大60fps |
マイク・集音 | デュアルステレオ |
AI機能で映像を最適化:専用のAnker WorkソフトウェアをPCにダウンロードすると、撮影される映像を被写体に合わせて最適化するAI機能によって「モーショントラッキング(自動追尾機能)」や「オートフレーム(自動画角調整)」が可能になります。
超高速オートフォーカス:AI機能により約0.35秒で被写体に自動でピントを合わせます。 オートフォーカスは人物だけでなくモノにも適用されるため、オンライン商談や会議中の製品紹介等もスムーズに行えます。
HDR機能により、最適な輝度に調整、部屋や会議室の明るさや環境に合わせて色調補正が可能です。
色味や肌のトーン、陰陽を対面でのイメージに近い最適なバランスで表現します。
ロジクール C980GR
解像度 | 1080p |
画角 | 78° |
フレームレート | 60fps |
マイク・集音 | ノイズリダクションステレオマイク |
AIによる顔追尾オートフォーカス、自動露出補正、自動ブレ補正により、画面内のどこにいても確実にフォーカスし、最適な露出を自動で調整してくれます。
ロジクール C920n
解像度 | 1080p |
画角 | 78° |
フレームレート | 最大30fps |
マイク・集音 | ステレオ |
自動HD光補正機能を搭載、光の状態に合わせて微調整し、薄暗い場所でもクリアでシャープな画質を実現。フレームレートは取り上げている商品の中ではおとりますが、オンライン会議で30fpsあれば十分です。60Fpsだとオーバースペック気味なので、価格もリーズナブルなので、こちらの製品はおすすめです。
eMeet C970
解像度 | 1080p |
画角 | 75° |
フレームレート | 最大30fps |
マイク・集音 | ノイズリダクションマイク 2台 |
オートフォーカス機能搭載、75°の視野角となっていることから、一人で利用することに特化されています。また画像の明るさのバランスを自動的に調節してくれます。このため画像がクリアになります。
NetumScan
解像度 | 1080p |
画角 | 80° |
フレームレート | 最大60fps |
マイク・集音 | デュアルステレオノイズリダクションマイク |
有名でないブランドの製品のため価格が非常にやすいです。必要な機能は十分揃えており、オートフォーカスと自動光補正-オートフォーカス機能を備えた1080pWebカメラは、画像の細部をすべてキャプチャし、最適なフォーカス位置を提供し、自然光の色と明るさを調整するため、薄暗い場所でもWebカメラで常に最高の外観を実現してくれます。
オンライン会議には専用のWEBカメラを使おう
オンライン会議には特に営業などの商談で使用する場合は、印象が重要です。しかしながら、パソコンに内蔵されているカメラでは不十分で、解像度や明るさの調整、音質など専用のWEBカメラを一つ持っているとかなり変わります。オンラインで商談する場合は、事前にヒアリングをして相手の望むこと、自社ができることを念頭においてビジュアル化したり定量化する資料なども重要です。
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