「リモートワーク」「テレワーク」という働き方は新型コロナウィルスの感染拡大を防止するための処置として広く取り入れられました。毎日が完全にリモートワークに切り替える企業や週に数回取り入れるという働き方の企業も増えてきて、生活を大きく見直す機会になった人も多いと思います。自宅に固定回線がない場合は仕事をするにあたってポケットWIFIなどをレンタルして仕事をすることになるとおもいますが、ポケットWi-Fiを使う場合、テレワークやリモートワークがこなせるほどのデータ容量や速度があるのか?そんなことが気になると思います。
今回は、テレワークやリモートワークをするにあたって必要となるデータ容量、通信速度、注意点などまとめていきたいと思います。
ちなみに、リモートワークは「離れた場所でする仕事」「Remote(リモート)」は「遠隔」という意味を持ちます。そこから、「離れた場所でする仕事」という意味のリモートワークが生まれているそうです。
テレワークは「特定の働き方」です。日本国内におけるテレワークの推進や普及活動などを手掛けている日本テレワーク協会は、テレワークを以下のように定義しています。
目次
リモートデスクトップで必要となるデータ容量はどれぐらい?
テレワークではビデオ通話・WEB会議、オフィスのパソコンへアクセスできるリモートデスクトップなどを活用します。これらを利用する上で必要となるデータ通信量の目安を詳しく見ていきましょう。
ビデオ通話・WEB会議に必要となるデータ容量
Zoomをはじめとする主要WEB会議ツールの必要速度と、3人以上のグループでビデオ通話を行う場合の通信量の目安は以下の通りです。
アプリ名 | データ容量(1時間) | データ容量(20時間) |
ZOOM | 600MB | 12GB |
Google Meet | 600MB | 12GB |
Skype | 120MB | 2.4GB |
LINE | 600MB | 12GB |
Microsoft teams | 800MB | 16GB |
1日1時間程度利用し、1ヶ月に20時間利用することを考えると月間で12GB程度のデータ通信容量が必要といえるでしょう。おそらくは20時間も使用しないとおもいますが・・・。
リモートデスクトップに必要となるデータ容量
リモートデスクトップは、自宅のパソコンなどからオフィスのパソコンに接続し遠隔で操作を行う機能のことです。
リモートデスクトップはオフィスのパソコンのデータを画像情報として自宅のパソコンに送信するため、長時間利用する場合は注意が必要です。
リモートデスクトップで送受信されるデータ
リモートデスクトップで送受信されるデータには以下のようなものがあります。
「デスクトップ画像」
「キーボードやマウス操作の入力」
「オーディオ(音声)」
「印刷データ」
「デバイスのリダイレクト」
デスクトップ画像(動画)によって使用される帯域
マイクロソフトのWEBサイトによると、画面の解像度1920×1080のリモートグラフィックスによって使用される帯域を以下のように概算しています。
状況 | 既定モード | H.264/AVC 444 モード | サムネイル | 状況の説明 |
PCがアイドル状態 | 0.3 Kbps | 0.3 Kbps | ユーザーは作業を一時停止、アクティブな画面の更新がない。 | |
Microsoft Word | 100 から 150 Kbps | 200 から 300 Kbps | 入力、グラフィックスの貼り付け、ドキュメント間の切り替えでユーザーは Microsoft Word を活発に操作中 | |
Microsoft Excel | 150 から 200 Kbps | 400 から 500 Kbps | 数式とグラフを含む複数のセルが同時に更新され、ユーザーは Microsoft Excel を活発に操作中 | |
Microsoft PowerPoint | 4 から 4.5 Mbps | 1.6 から 1.8 Mbps | 入力、貼り付けでユーザーは Microsoft PowerPoint を活発に操作中。 ユーザーは充実したグラフィックスを変更中でもあり、スライドの切り替え効果を使用中 | |
Web 閲覧 | 6 から 6.5 Mbps | 0.9 から 1 Mbps | ユーザーは複数の静的な画像とアニメーション化されたイメージを含む、グラフィックスが充実した Web サイトを活発に操作中。 ユーザーはページを水平方向および垂直方向にスクロール | |
イメージ ギャラリー | 3.3 から 3.6 Mbps | 0.7 から 0.8 Mbps | ユーザーはイメージ ギャラリー アプリケーションを活発に操作中。 画像の参照、ズーム、サイズ変更、および回転 | |
ビデオ再生 | 8.5 から 9.5 Mbps | 2.5 から 2.8 Mbps | ユーザーは画面の 2 分の 1 を消費する 30 FPS ビデオを視聴中 | |
全画面ビデオ再生 | 7.5 から 8.5 Mbps | 2.5 から 3.1 Mbps | ユーザーは全画面に最大化された 30 FPS ビデオの視聴中 |
どの作業が中心となるか人ぞれぞれとなりますが。
どれぐらいのデータ使用量が必要となるかの目安となるとおもいます。
実際のリモートデスクトップで使ったデータ容量
個人的ではありますが、自分がポケットWIFIをつかって1時間ほど作業をした場合のデータ使用量は1時間あたり250MB程度必要でした。ずっと接続したままである必要はありませんが、リモートデスクトップ上の画面が切り替わるような操作を長時間続ける場合は1時間あたりで400MB程度のデータ通信容量が消費される場合もあるとおもいます。1時間あたり300MB程度とやや多めにデータ通信容量を見積もり、1日に3時間程度利用すると、1ヶ月あたり必要となるデータ通信容量は300MBx3時間x20時間で約18GB程度必要となります。
その他必要なデータ通信容量
仕事をする上でメールを送信したり、検索して調べたりすることも必要となります。
メールや検索はそれほどデータ容量を必要としませんが、容量の大きなファイルのやり取りをするような機会もあるかとおおいますので、すこし多めに見積もって、1日1GB程度のデータ使用量として多く見積もっておくとすると1ヶ月(20日)あたり20GB程度あると十分ではないかと思います。
テレワークで必要となる1日、1ヶ月のデータ容量
データ容量(1日) | データ容量(1ヶ月) | |
ビデオ通話・WEB会議 | 600MB | 12GB |
リモートデスクトップ | 900MB | 18GB |
メール・WEBなど | 1GB | 20GB |
合計 | 2.5GB | 50GB |
多めに見積もっていますが、1日あたり2GBから3GB、1ヶ月あたりでは30GBから50GBのデータ容量があれば十分ではないかと思います。
実際に利用されていデータ容量の平均
ライトポケットのWIFIレンタルサービスにおいて、実際にテレワークでポケットWIFIを使用している企業様の1ヶ月あたりのデータ容量の直近3ヶ月の平均は以下のとおりとなっています。
データ容量(1ヶ月) | |
2022年03月 | 51GB |
2022年02月 | 42GB |
2022年01月 | 38GB |
1月は休日も多くあるため少なく、2月は日数が少ないですが、1月よりは増えていました。3月は51GBとこれまで測定した中でもっとも平均データ通信容量が高くなっていました。
テレワークで必要となる通信速度はどれぐらい?
テレワークにおいて通信速度にもっとも安定した速さが求められる機会はビデオ通話・WEB会議になります。
動画や音声でのやり取りは、リモートデスクトップの操作やメール、WEBでの検索よりも、通信速度が必要とされ、また、会話が途切れないような安定性が必要となります。通信速度が遅い場合、ビデオ通話が途切れ途切れになってしまったり、データの送受信に時間がかかったりといった支障が出ます。
ビデオ通話・WEB会議が安定的にこなせる通信速度はどれぐらいでしょうか?
高画質でビデオ通話を安定的に行うために必要な通信速度は以下の通りになります。
必要速度(上り/下り) | |
Zoom | 800kbps/1.0Mbps |
Skype | 512kbps/2Mbps |
Line | 1.5Mbps/1.5Mbps |
Google meet | 3.2Mbps/3.2Mbps |
Microsoft teams | 500kbps/1Mbps |
それぞれのサービスによって必要とされる速度が変わりますが、3Mbps以上の速度がでていれば安定的にビデオ通話ができると考えて良いと思います。
結論:テレワークにもポケットWiFiで十分できる
テレワークのためにポケットWiFiを利用すると場合は以下の条件を満たしているポケットWiFiを検討するといいと思います。
月間に利用できるデータ容量が50GB以上
通信速度が3Mbps以上
ポケットWiFiのセキュリティーは安心
仕事で利用するWi-Fiは情報漏えいには気をつけなければなりません、企業にとって情報漏えいは命取りになることもあります。フリーWi-Fiなどは通信が暗号化されてない場合がありますので、仕事で利用するのは注意が必要です。一方ポケットWiFiはほとんどが、通信するためのセキュリティは暗号方式「WPA2」が採用されており、非常にセキュリティが高い強力なものとなっています。
テレワークにおすすめのポケットWiFi
企業によってはテレワークは毎日の場合もあり、週に1度や2度という場合もあるかと思います。
年契約ではなく、月単位でレンタルできるレンタルWi-Fiを利用するのも良い選択肢ではないかとおもいます。
レンタルポケットWiFiならフレキシブルで期間の縛りも自由です、必要な期間に最適な通信環境を持つことができます。
ライトポケットではレンタルWiFiを提供しております。テレワークでももちろん利用していただいている企業の方も多数いらっしゃいます。
これからテレワークなどで通信環境が必要な方はいかがでしょうか?
- 日次、月単位でレンタル可能
- 初期費用や違約金がかからない
- 初期設定なし、受け取ったらすぐに利用可能
- 大容量・高速
ライトポケットです。Wi-Fi レンタルのサービスを運営しています。他社サービスも公平な視点で、通信周りことや便利なことを紹介しています。気になったサービスや商品やサービスも紹介していきます。
*商品やサービスの紹介リンクにはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトリンク、A8.netのアフィリエイトリンクが含まれている場合もあります。