日本通信、ahamoに対抗の20GBで1980円/月の「SSDプラン」発表「ahamo」と「SSDプラン」を比較してみた

日本通信は2020年12月4日、NTTドコモが発表したMVNOから利用者を奪ってしまうであろう「ahamo」への対抗するプランとして、新料金プラン「SSDプラン」を2020年12月10から提供開始すると発表しました。
SSDプランは、16GBのデータ通信で1980円(税抜)を実現。ahamoがサービスを開始する3月からはデータ量を20GBに自動で増量されます。2021年春から適用されるデータ通信接続料の引き下げを活用しており、料金そのままで増量を実現した。音声通話も、専用アプリを使用せず、70分/月の国内通話が可能。70分を超える場合は30秒あたり10円が発生します。

日本通信のSSDプランとdocomoのahamoを比較

日本通信のSSDプランはまだ不明なところはありますが、明らかになっている部分でドコモもahamoと比較してみました。

SSD ahamo
月額料金 1,980円(税抜) 2,980円(税抜)
月間利用可能データ容量 20GB
超過後速度 不明 最大1Mbps
音声通話 70分/月の国内通話無料 1回5分以内の国内通話無料
ネットワーク 不明 4G/5G
利用可能データ容量の追加 1GBあたり250円(税抜) 1GBあたり500円(税抜)
キャリアメール 使用不可
海外データ通信 おそらく不可 82カ国

日本通信のSSDプランは基本データ容量を超えた場合は、利用した分だけ1GBあたり250円が自動適用される「おかわり課金方式」を採用しており、利用者が上限値が設定できるようになっています。(最大30GB、1GB刻み)データ容量はahamoの半額となっていますが、超過度の速度は不明です。おそらくこれはahamoのような1Mbpsでなく、128kbpsなどになるのではないかと予想されます。

海外での利用はドコモには勝てない

ドコモのahamoはMVNO潰しだけではなく、日本人が海外で通信するための海外通信でシェアをもっているグローバルWiFi事業をもつ株式会社ビジョンといったサービスをも潰しかねない海外82カ国で20GBの範囲内で通信できるという利点を持っています。日本通信を始めとするMVNOはこのような付加価値をSIMの差し替えを行わずにできる術は現状はないでしょう。海外旅行をよくする人には、ahamoはかなりのアドバンテージをもっています。

日本通信のSSDプランの懸念は通信品質

日本通信代表取締役社長の福田尚久氏は、プレスリリースで「6月30日に下された総務大臣裁定により、データ通信も音声通話も両方ともにMNOの原価ベースで調達できるようになるなど、政府・総務省が強力に進めるMVNO支援策のお陰で、MVNOが携帯料金の価格競争に正面から取り組める環境が整ってまいりました」と述べ、「MVNO代表企業としてその一翼を担う責任を意識し、お客様にとって真に合理的な携帯料金の提供に努めてまいります」とコメントしている。
日本通信のSSDプランはドコモのahamoに対抗するとしてつくMVNOとしてはとても身動きの早い対抗プランを作り出してきました。
しかし、独立系MVNOとして通信品質においては、どこまでキャリアや、サブブランドに近づけるのかが懸念材料ではないかと思います。

20GBプランの価格は下がり始める

ドコモが衝撃的なMVNO潰しのプランとしてahamoを発表し、MVNOの代表格の日本通信は早々と対抗するプランを出してきました。
おそらく、KDDIやソフトバンクはドコモのahamoに準ずるプランを出してくるのではないかと予想されます。
MVNO勢は、日本通信のSSDプランに準ずる形のプランを今後発表してくることが予想されます。
20GBというスマホで通信するに置いては、大容量とも言えるプランをキャリアやMVNOが出してくるとおもいますが。
この20GBというのは、政府が海外と比べて高いということに対する各通信事業者の対応であり、もっとも利用者がおおい20GB以下に関しての対応は未だされていません。

20GB以下が一番利用者が多い。ブレケッジは解消されていない

日本通信はSSDプランのプレスリリースで以下のようなことに触れています。

携帯キャリア業界では、収益の源は”breakage(ブレケッジ)”にある、と世界中で言われています。
ブレケッジとは、お客様が契約する料金プランにおいて、必要以上の容量(データ量あるいは通話時間)を契約し、実際には相当量を残すケース、また逆に、契約する容量が不足することで高額な超過料金が発生するケースにより、携帯キャリアにとっては「収益性が高い料金」になるものです。しかしこれは同時にお客様にとっては、無駄あるいは割高な料金を支払っていることを意味しています。当社はこのブレケッジの問題に取り組み、お客様にとって合理的な携帯料金プランを提供しています。当社は、携帯通信は今や社会インフラであり、従って合理的な料金で利用者が使えるようにすべき、との考え方のもと、これまで一貫して MVNO 事業モデルの構築、進展を進めてまいりました。データ通信と音声通話の両方が原価ベースで調達できるようになったことで、お客様にとって「合理的な携帯料金プラン」を実現できるようになりました。
引用元:日本通信

しかしながら、MMD研究所の調査発表では20GB以下の利用者が全体8割を占める状況となっております。
契約中のデータ容量プラン
20GBあたりのプランを充実させて満足しているのは総務省だけではないでしょうか?


首相や総務省を向いてる気がしてなりません。

一番多い利用者の通信状況をみて、ブレケッジを解決しようと試みるサービスははじめるところはどこになるのでしょうか?

日本通信

ドコモが新料金「ahamo」発表 月額2980円で20GBで5分かけ放題 海外でも使える 最強だね。

docomoの「ahamo」の破壊力、政府の要望がMVNOを減少させ寡占状態を強めるのでは

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