Softbankの再販SIMを利用したサービス(クラウドWIFI含む)は2021年4月以降、値上げとデータ容量がSIMを利用したサービス(クラウドWIFI含む)は2021年4月以降、値上げとデータ容量が減る可能性

少し前になりますが、Fuji Wifiを運営する 株式会社レグルスがFuji wifiのWEBサイトで以下の内容の発表がありました。通信回線を仕入れ元となっているソフトバンクより通信容量の値上げの要請をうけたという報告がありました。

2021年2月17日、ソフトバンク株式会社(以下、同社とする)から2021年5月よりデータ通信料の値上げ要請がありました。
これらの価格提示はFUJI WiFiユーザー様への現在のサービス価格を著しく上回る内容となっており、このままでは同条件でのサービス維持は困難となることが予想されます 。

同社の弊社に対する要請は、優越的立場の濫用であり、弊社ユーザー様へのサービス維持のためにも到底受け入れがたいものです。
弊社といたしましては、弊社FUJI WiFiサービス継続のため、弊社顧問弁護士より抗議を行っております。
引き続き、同社へ合理性に乏しいと思われる強硬的な値上げへの抗議を続けるとともに、FUJI Wifiユーザー様へのご利用環境を継続するため、監督官庁へも申告し、是正を求めて対応していく所存でございます。

2021年5月ソフトバンク回線の一部の利用者におけるサービス停止の可能性について

Softbank からの仕入れ単価が上がることと、月間の高速通信できるデータ通信容量が大幅に下る可能性があるということに対するFuji WiFiのサービスが維持できなくなり、利用している顧客をまもるためにSoftbankとの交渉をするといような内容です。
FUJI WIFIの主張はセンセーショナルなものでしたが、これはFUJI WIFIに関しては、この状況が回避されることができました。
しかしながら、回避されなかった事業者もありました。

ChatWiFi、100GBから50GBへパケット上限引き下げが発表されており、ギガトラWiFi、モナWiFiでパケット上限の引き下げが通達されているようで、「月間100GB以上のソフトバンクの再販SIM」を利用しているサービスは値上げされ、データ容量が減っているということがすでに起きてきています。

ソフトバンク再販SIMは麻薬のような存在

ソフトバンクのこの一連の対応をみていると、月間100GB以上のSIMカードを市場から排除したいような意図を感じます。もともとソフトバンクの再販SIMがどのような意図でソフトバンクが販売していのかは不明ですが、この再販SIMを格安で手に入れられている業者だけが、月間100GB以上のデータ容量を3000円から4000円台の間で提供できるという状況にあり、大容量を格安で大量に販売することができるようになっていたのも事実です。

ソフトバンクやドコモやAUといったMNOから帯域を借りて通信を提供するMVNOからすると、ソフトバンクの再販SIMの存在は、MVNOではできないMNO通信品質を持ち、MVNOが提供する価格よりも安い価格で市場に出回っていたことに対して、公平でないと感じている業者も多かったのではないかと思います。

ソフトバンク再販SIMは麻薬のような存在であり、一度取り扱うことができるようになると、圧倒的な競争力の価格と通信品質のため、このソフトバンク再販SIMに依存したビジネスモデルに変容してしまってサービスが多くなったと思います。

ソフトバンクの意図はブランド価値と帯域を守るため?

FUJI WIFIの言い分もわかります。もともとはソフトバンクが提供している再販SIMを販売し、契約してくれている利用者がたくさんいる状態で、急にやめたり値段をあげるとういのはどうしたのだと、運営する当事者なら戦う姿勢をもち、自分たちの利用者やサービスを維持するためにソフトバンクと戦うというのは、まっとうなことです。

しかしながら、ソフトバンクとしても、100GBのデータ容量を3000円から4000円に一般消費者に際限なく販売されてしまうとなると、自分たちの帯域の維持にも影響してくるでしょうし、まっとうな契約をして通信を提供しているMVNOをはじめ、100GBをLINEMOなどと同じ価格帯で販売されてしまうサービスがあると、ブランド価値が下がってしまうことになります。
公平でなく、一部の事業者のみが扱える状態で、利用者が増え続けることにたいして、何らかの手をうたなければならいとなるのも理解できます。

一般的にはどちらが良いとおもうのでしょうか?

個人的には、麻薬のような存在であるソフトバンクの再販SIMに関しては、ソフトバンクの対応のほうが、全体的な公平さでみるといいのかもしれないとおもっています。
一部の業者だけが持ち得るものというのは、公平性にかけますので、

クラウドWIFIも影響出る!?

クラウドWIFIは現在も影響をうけず100GB程度の通信ができる状態で販売されています。しかしながら、このクラウドWIFIにも日本国内における通信に関しては、ソフトバンクの再販SIMが利用されている状況であることは事実で、価格があがるなどの影響が出てくることはあるとおもいます。クラウドWIFIも3000円から4000円程度で販売されている状況で、こういった価格帯で取り扱っている業者やそれに卸している代理店に対してはSoftbankは何かしらの制限をかけてくるのは想像に難しくないと思います。

しかしながら、クラウドWIFIは、サーバー上ある大量のSIMを通じて通信が行える特性上、格安SIMなど大量に仕入れていくことで、通信品質は下がる場合ありますが、データ通信容量は維持して、サービスなどは継続されるのではないかとおもいます。

今後

Softbankの再販SIMをつかったサービスは、2021年4月以降価格の上昇や、データ容量の制限などでてくるところは増えるでしょう。ひょっとすると、100GB程度で発売されているWIFIはなくなってくるのかもしれません。

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