2021年1月から「ユニバーサルサービス料」が値上げになりました。毎月支払っている携帯料金の内訳の中にこの「ユニバーサルサービス料」料金を含んでいますが、2021年1月からは2円から3円に1円値上げされました。そもそもこのユニバーサルサービスって何んでしょうか?ご存知でない方も多いのではないでしょうか? 今回はこのユニバーサルサービスとはどのようなサービスなのか簡単に解説してみたいと思います。
目次
ユニバーサルサービス料とは
ユニバーサルサービス制度により、携帯電話の通信を利用しているユーザーには「ユニバーサルサービス料」を負担することになっています。「ユニバーサルサービス制度」とは、NTT東日本・西日本が提供しているユニバーサルサービス(加入電話、公衆電話、緊急通報などの国民生活に不可欠な電話サービス)を全国どの世帯でも公平に安定的に利用できる環境を確保するために必要な費用を、電話会社全体で応分に負担する制度です。
国民生活に不可欠な電話サービス
- 加入電話
- 公衆電話
- 緊急通報(110番、118番、119番)
電話のユニバーサルサービスはNTT東日本とNTT西日本が法令に基づき、高コスト地域を含む日本全国で提供されていますが、人が少ない地域や不便な地域についてはサービス提供が高コストになり、NTT東西だけではけではユニバーサルサービス提供が困難になる状況になってしまいました。そのため、この不足分をNTT東西以外の事業者にも負担させるため「ユニバーサルサービス制度」が作られ、2006年度から費用負担が開始されるようになっています。
ユニバーサルサービス料金は半年に1回変わる場合がある
ユニバーサルサービス料の価格は半年に1回見直しされ、NTT東西が総務大臣に価格を総務大臣に申請し認可されれば、価格が確定します。今回は昨年から1円の値上げでになりましたが、過去には値下げになったケースもあります。
ユニバーサルサービス料の価格推移
2006年 | 7円 |
2007年 | 6円 |
2008年 | 8円 |
2009年 | 8円 |
2010年 | 7円 |
2011年(前半) | 5円 |
2011年(後半) | 3円 |
2012年 | 5円 |
2013年 | 5円 |
2014年 | 2円 |
2015年(前半) | 2円 |
2015年(後半) | 3円 |
2016年(前半) | 2円 |
2016年(後半) | 3円 |
2017年 | 2円 |
2018年 | 2円 |
2019年(前半) | 2円 |
2019年(後半) | 3円 |
2020年 | 2円 |
2021年(前半) | 3円 |
ユニバーサルサービス制度が開始された2006年は7円からスタートし8円まで上昇しましたが、それ以降値段が下がり始め、2円から3円で推移しています。
最近では公衆電話を使う機会も減り、公衆電話も少なくなってきましたが、緊急通報などは変わらず日本で生活する上で必要なインフラとなっています。できるだけ使いたくはないですが、緊急通報などが必要とするケースもでてくることもあるかとおもいますので、料金は正しく収めていきましょう。
ユニバーサルサービス制度について、詳しくはこちら
社団法人電気通信事業者協会
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