NTTドコモやKDDI、ソフトバンクの大手3社がMVNO事業者に求める「接続料」の引き下げを1年前倒しにすることが総務省の資料で明らかになりました。
IIJやら大手MVNOがすでに価格を下げてきていましたが、
新たな接続料は2021年4月から適用となるため、これに合わせて格安SIM、格安スマホの月額料金が安くなってくることが予想されます。
MVNOの値下げ要求
格安SIMを提供するMVNO各社は、携帯電話大手キャリアドコモ、Au,SoftbankといったMNOに、接続料を支払って回線を借りてビジネスをしています。接続料については、以前は過去の実績に基づいてMNOが徴収していましたが、現在は合理的な予測に基づいて各社が将来の金額を設定し、総務省に届け出ています。
NTTドコモのahamo、ソフトバンクのLINEMO、KDDIのpovoと、各社が低料金で大容量の新料金プランを発表する中、VNOの業界団体は昨年12月、総務省に対し接続料の引き下げを要望していました。
そして、値下げ要求が認められ、2021年4月から値下げになることになりました。
2021年度の接続料、2019年のおよそ半額に
大手キャリア3社が、2021年2月末までに総務省に届け出た、2021年度の接続料の平均が、2021年3月8日に開催された有識者会議「競争ルールの検証に関するWG」で公開されました。
公開された資料によると、2021年度の接続料は10Mbpsあたり26万円で、2019年の58.1万円からおよそ半額、2016年の96.6万円からはおよそ4分の1に下がっています。
MVNOの格安SIMが半額程度に下がる可能性
資料には、2022年度まで記載されていますが、2022年度も更に下がりそうです。これを見越した価格設定をそれぞれのMVNOが出してくるのはまちがいないとおもいます。ahamo,povo,Linemoを始めとする大手キャリアの廉価プラン、UQモバイルや、Y!モバイルのサブブランドの格安SIM殺しのプランが発表されて、MVNOは生き残れないのではないかとおもいましたが、2021年4月に向けて行われる各社の新料金発表をしてくるとおもいますので、注目していきたところです。
安くしすぎても、利幅が減り、経営体力削ることになるので、面白いプランを期待もしたいですね。
Source:総務省
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