iPhone13シリーズ 日本版は5Gミリ波に非対応

iPhone13は5Gのミリ波に対応したモデルとなるという噂をきいていましたが、今回もiPhone12と同様、日本版のiPhone13シリーズは5Gのミリ波に対応せず、アメリカモデルのみが5Gミリ波に対応することになりました。

5GのSub6とミリ波

5Gと世間一般では騒がれていますが、5Gには2つの種類があります。
「Sub6」と「ミリ波」です。

5Gの「Sub6」とは

Sub6は、実質的に4G周波数の延長として利用することができ、幅広くエリアをカバーするのに適しています。
日本国内では「4.5GHz帯」と「3.7GHz帯」が割り当てられており、ドコモとKDDIが200MHz幅、ソフトバンクと楽天は100MHz幅を利用することとなっています。

5Gの「ミリ波」とは

「ミリ波」とは周波数が28GHzから300GHz帯を表します。
日本では、n257と呼ばれる、26.50~29.50GHzの周波数帯が5Gに使用されます。厳密にはここは30GHz未満ですが、この周波数帯も「ミリ波」帯と呼称することがほとんどです。
「ミリ波」は、5Gに利用される周波数帯の中でも、超高周波に属しているので、真の5Gとしての高速通信はこのミリ波の恩恵をうけてこそ得られます。

「超高速通信」「超低遅延」「多数同時接続」を実現する周波数帯、真の5Gはミリ波で通信ができるようになってこそ、真価を発揮できます。

5GのSub6とミリ波の特徴やメリット・デメリットは以下にまとめていますので、御覧ください。
5Gの基礎知識「ミリ波」「Sub6」とは?

iPhone 13でも時期尚早ということ

5Gのミリ波は性質上、限定的なエリアでしかつながりません。2021年9月現在まだまだ5Gのエリアは全国をカバーできていません。これから2年,3年で5Gのミリ波に対応するエリアが爆発的に増えるということもまだないとおもいます。しかしながら、個人的にはiPhoneは2年周期で買い替えており、今回も買い替えのタイミングだったので、iPhone 13を利用している2年の間には、ミリ波がつながる場所もだいぶ普及してきているとおもっていましたが、iPhone 13ではミリ波に非対応なのがすこし残念です。

ミリ波に対応していからといって、ベストエフォートの速度で通信できるわけではありません。ベストエフォートの4Gbpsの速度でつながっても、それを堪能するようなコンテンツがあるわけでもないので、Sub6でつながるエリアがふえてるだけでも十分なのですが、速度を堪能したいのではなく、真の5Gの機能に対応できてないんだなあ、というちょっとした、ないものねだりの気持ちがあとを引きます。

iPhone 13アメリカモデルは5Gミリ波に対応


Appleのサイトには、iPhone13とiPhone13 Proの米国モデルのみが5Gミリ波に対応していることが確認できます。

5Gの基礎知識「ミリ波」「Sub6」とは?違いは何か メリットとデメリットも解説

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