ノートパソコンの充電器をさしっぱなし?電気代・バッテリー劣化・安全性について調べてみた

ノートパソコンを自宅やオフィスで使用する際、充電器をコンセントに差しっぱなしにしている方は多いとおもいます。コンセントに挿しっぱなしで、待機電力による電気代の影響、充電状態がバッテリーに与える影響ってきになりませんか?
個人的に気になったもので調べてみました。

待機電力と電気代

待機電力とは?

充電器は、充電が完了した後もわずかながら電力を消費します。これを「待機電力」と呼び、家庭内全体で見ると年間約5%の電力消費につながるとされています(参考:一般財団法人省エネルギーセンター)。待機電力は小さいものの、長期間にわたるとそれなりの電気代がかかります。

電気代

スマホやノートパソコンの充電器の場合ですが、概ね、 待機電力は概ね1W以下とされており、1か月あたりの電気代は1円台~数円程度。
例:iPhoneの充電器の場合、1か月で約0.8円。

その他、家電製品

ちなみにテレビや電子レンジなどの家電製品は待機電力が10W以上になることもあるため、ノートパソコンの充電器と比較すると影響は小さいと言えます。

バッテリー劣化のリスクと充電状態

100%充電状態ではリチウム電池は劣化!?

リチウムイオン電池は、高い充電状態(100%)が続くと熱がこもり、内部の化学反応が活発になって劣化が促進されるとされています。特に、充電が満タンのまま長時間使用すると、バッテリーの寿命が短くなる可能性が指摘されています。

メーカーの推奨設定

一部のパソコンでは、80%充電を目安にする設定(「8割充電モード」)を搭載しているものもあります。
– Apple製品の場合、内部で充電管理が行われ、100%充電状態になった後はトリクル充電に移行し急速な劣化は防がれる設計になっているそうです。
メーカーはやっぱりこのあたりきっちり考えてくれています。
ノートパソコンの使用環境によっては、充電器を抜いてバッテリーを適度に消費することが推奨されるケースもあります。

安全性と火災リスク

火災リスクの要因

充電器の差しっぱなしが直接火災を引き起こすケースは稀ですが、ニュースで聞いたり、見たことあるかもしれません。
実際に充電しっぱなしで火災は発生します。要因については、以下のようなものがあります。

ほこりや湿気の蓄積
コンセントや充電器にほこりがたまるっていることで、接触不良を起こしたりトラッキング現象による発火の可能性が高くなります。

古い・不良品の充電
メーカー保証の無いような非正規品や古い充電器は安全性に劣り、そのような機器を使用している場合には、充電時の熱によって火災につながる可能性はゼロとはいいきれません。

ケーブルの劣化
意外と見落としがちですが、ケーブルも経年劣化してきます。長年使用した充電ケーブルが断線している場合、火花が発生することがあります。

安全対策

定期的にコンセントや充電器周りを掃除し、ほこりを除去しましょう。
正規品の充電器を使用し、メーカーの推奨に従いましょう。やすいものはやっぱりそれなりです。
長時間使用しない場合は、節電タップなどで電源をオフにして待機電力を使わないようにしましょう。
古くなったケーブルはすてて、交換しましょう。

推奨される充電方法

バッテリー寿命を延ばすために

充電は20~80%を目安に

過充電と過放電を避けるため、充電レベルは20~80%が理想的とされています。
新しいパソコンなどは過充電にならないように調整してくれる機能がそなわっていますが、
コンセントに挿しっぱなしというのはやめたほうがバッテリーへの影響はすくないのは間違いないようです。

高温環境を避ける

ノートパソコンは熱によりバッテリー劣化が進むため、放熱性の良い環境での使用が望ましいとされています。
普通に部屋の中で使う分には問題ありませんが、夏の暑い中車の中に置きっぱなしなどは要注意です。

定期的にバッテリーを消費する

バッテリーの健康を保つため、完全放電を避けつつ適度に充電して放電を行うことも大切です。

ノートパソコンは充電しっぱなしはやめたほうが良い

充電完了後は可能であればコンセントから抜く

電気代の節約とともに、万が一の発熱リスクを低減でき、バッテリーを長持ちさせてくれます。
最新の充電管理機能が搭載されている場合、常時接続でも安全性は確保されるものの、理想的には20~80%の範囲で充電するのが望ましいです。

節電タップの活用

コードを挿しっぱなしにしたい場合は、タイマー付き節電タップや電源タップ側で制御するというのもいいかもしれません。

定期的なバッテリーの休息

週に1度はパソコンの電源を落としてバッテリーに休息を与えると劣化防止につながりるそうです。

Q. ノートパソコンは充電しっぱなしにしても大丈夫?
A. 電管理機能が搭載されている場合、常時接続でも安全性は確保されるものの、理想的には20~80%の範囲で充電するのが望ましいです。

Q. 充電器の待機電力で電気代はどれほどかかるの?
A. スマホやノートパソコンの充電器の場合、1か月あたり1~数円程度と非常に小さいため、電気代の面では大きな負担にはなりません。

Q. 充電状態が100%のままだとバッテリー劣化は進むの?
A. 高い充電状態が長期間続くと劣化のリスクは上がるため、20~80%の範囲での充電が推奨されています。

ノートパソコンの充電器をさしっぱなしにすることによる電気代の影響はごく小さいですが、バッテリーの寿命や安全性の観点から適切な管理が必要です。充電の最適化や定期的なメンテナンスを行い、安全に使用しましょう。

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