QiやMagSafeって互換性は?違いは何?ワイヤレス充電を使うメリットとデメリット

AndroidとiPhoneのスマートフォンにはワイヤレス充電機能が搭載されています。ワイヤレス充電としてはQiがもっとも普及している規格だとおもいますが、iPhone 12シリーズから「MagSafe」という機能が搭載されiPhone 13シリーズにも「MagSafe」が搭載されており、イヤホンやスマートウォッチなどさまざまなデバイスがワイヤレス充電に対応となってきているため、ワイヤレス充電ののニーズは増えてきています。今回はこのワイヤレス充電の規格である、QiやMagSafeについて基本的な仕組みや規格、ワイヤレス充電を利用するメリットなどについて解説します。

ワイヤレス充電とは

ワイヤレス充電は、「電力伝送」をケーブルなしで行うということです。電力伝送方式には「電磁誘導方式」「磁界共振方式」「電波受信方式」「電界結合方式」などがありますが、現在のワイヤレス充電器に採用されている多くは「電磁誘導方式」となっています。「電磁誘導方式」は、給電側のコイルに電流を流すと磁束が生じ、受電側のコイルへ電流が流れるというものです。

ワイヤレス充電の規格Qi

ワイヤレス充電規格を策定している組織や団体は世界中にいくつかありますが、スマートフォンなどワイヤレス充電するための充電器はWPC(Wireless Power Consortium ワイヤレスパワーコンソーシアム)が策定したワイヤレス給電の国際標準規格Qi(チー)規格に対応しています。
読み方は「チー」です。
知り合いが間違えて「キー」と発音していますが、指摘せずほったらかしにしています。次にあった時に、まだキーといっているのか、チーと言ってるのか楽しみです。

iPhone シリーズに搭載されている「MagSafe」

MagSafeとはiPhone12シリーズから登場した規格でiPhone12シリーズの背面に搭載された磁石を使った新しいアクセサリー規格です。MagSafeを使うことでワイヤレス充電器や保護ケースなどを磁石で固定して利用できます。この「MagSafe」という名前は、MacBook AirやProシリーズの充電端子の仕組みの呼び名として使われていました。iPhone向けにアレンジされて名称復活になったMagSafeは、「磁石で固定する」というコンセプトは変わっていませんが、付けられるものが、充電用途以外にも、保護カバーやクレジットカードを入れるポケットなど、マグネットを活用した純正・サードパーティー製アクセサリーに対応している点が大きく違っています。

MagSafeとQiの違い


Qiワイヤレス充電との違いですが、簡潔にまとめると充電速度と吸着力に違いになります。

充電速度はMagSafeが早い

充電速度については一般的に「電力(W)の出力数」を表します。
電力の出力が増えれば、それだけ給電できる量が多くなるということなので、充電(完了までの)速度が上がるということになります。

出力数はQiワイヤレス充電(Apple純正)の出力が7.5Wに対し、
MagSafe充電は2倍の15Wとなっています。
同じワイヤレス充電でもMagSafe充電の方が充電速度が早いことになります。

吸着力はMagSafe

吸着力についてはMagSafeは磁力によって本体と接続され、簡単には外れない仕様になっています。
Qiワイヤレス充電器は基本的に、充電の際に充電器の上の置くという方法になります。
Magsafeの充電器はiPhoneの背面に吸着し固定できますが、Qi対応の充電器は充電器の上のiPhoneやスマートフォンなどを置くという違いになります。
場所のズレによる充電効率の低下を防ぐことができます。

Qi規格とMagSafeは互換性は?

MagSafeはApple公式のワイヤレス充電パッドで、最大15W出力での充電が可能です。これまでiPhoneが対応するワイヤレス充電のQi規格は最大7.5Wだったため、最大15WのMagSafeでは倍速で充電が可能です。MagSafeはQi規格と互換性はありますが、QiとMagSafeは異なります。
基本的に、MagSafeはAppleが独自に開発した磁石を使って正しい位置にデバイスを置くことができるワイヤレス充電パッドです。
iPhone シリーズ用のMagSafe充電器はiPhone 8以降やAirPods用のワイヤレス充電ケースなどの機器とも磁石では張り付かないものの互換性を持つとされています。
iPhoneは「MagSafe」磁石でのワイヤレス充電も可能になりますが、従来iPhoneも「Qi(ワイヤレス充電規格の名称)」で、無線充電が可能です。

Qi規格の充電器でiPhone 12,iPhone 13を充電できますが、MagSafe対応の充電器でQi対応のデバイスを充電すると充電速度が遅くなってしまいます。

MagSafeはAppleの純正など、規格に準じた製品を利用するようにしましょう。

ワイヤレス充電のメリット

置くだけで充電できる

ワイヤレスなので充電端子のキャップを開けて充電器を差すという手間が必要ありません。ワイヤレス充電器の上に端末を置くだけで充電ができます。

ケーブルいらずでスッキリ

画像のようにスマホ、イヤホン、時計など機器ごとコンセントに差す必要があります、テーブルの上などゴチャゴチャになりがちですが、ワイヤレス充電器を使うとケーブルがいらないのでスッキリします。持ち運び用の充電器が必要な場合は、ワイヤレス充電器にしておくと、かばんの中がケーブルでごちゃごちゃしません。

ワイヤレス充電のデメリット

充電速度が遅い

電磁誘導により非接触で電力を伝達する仕組みのため、有線タイプと比べて充電速度の遅くなります。

充電速ができない場合もある

ワイヤレス充電非対応のデバイスは充電できません。
ワイヤレス充電をする場合、正しい位置にセットしないとうまく充電できないこともあります。
スマホケースが分厚いとスマホケースを装着したままの状態での充電はできない場合もあります。

デメリットである充電時間ですが、最近では急速充電機能の「Quick Charge」に対応したワイヤレス充電器も販売されています。
「Quick Charge」機能を備えたワイヤレス充電を使用すればより高速な充電が可能になります。もちろん充電する側のスマホなどデバイス側もQuick Chargeに対応している必要があります。

スマホケースが邪魔で充電が遅いまたは充電できない

スマートフォンの場合でスマホケースをつけている場合、スマホケースが充電の邪魔になり、充電時間がかかったり、充電出来ない場合もあります。

ワイヤレス充電器のタイプ

パッドタイプ

ワイヤレス充電器の上の置くタイプです。
固定の場所に設置しておくと、スマホなどの置き場所として定着させられます。

スタンドタイプ

ディスプレイするタイプです。
個人的ですがスタンドタイプのワイヤレス充電器を選ぶならケーブルがあってもいいかなと思います。

マウントタイプ

車やバイク、自転車などに設置するタイプですね。
最近Uber Earsの配達の人がこのタイプ充電器とポケットWIFIを使っていると言ってました。
荷物の配達で自電車の乗り降りにスマホを持ち歩き、配達中はマップをみたりしてずっと使っているので便利だそうです。

モバイルバッテリータイプ

持ち運びする人にはケーブルいらずで便利です。

MagSafe充電器

Apple12シリーズ向けのMagSafe対応の充電器です。iPhone 12用のシリコーンケース/クリアケースはMagSafe対応で、ケースを付けたままでもMagSafeによる充電は可能。

ワイヤレス充電の選び方

家庭に設置する場合はパッドタイプのワイヤレス充電がおすすめです。
自転車や車で充電したい方には、マウントタイプのワイヤレス充電。
Appleシリーズの方はMagSafe充電器という用途や機能にあったものを選ぶことをおすすめします。

おすすめワイヤレス充電器


Belkin ワイヤレス 充電器 MagSafe認証品
Belkin ワイヤレス 充電器です。高級感のあるスタイリッシュなデザインでおしゃれなインテリアです。15Wの高速充電対応なので、ちょっとした充電時間で1度に3つのデバイスが1日中使用可能になります。
¥14,680


NANAMI ワイヤレス充電器 (改善版) Qi/PSE認証済み 充電スタンド
¥2,899
急速充電専用のQC3.0アダプターを付属し、iPhone 8以上の機種は7.5W、Samsungの主にあるスマートフォンに最大10Wのワイヤレス急速充電を実現できます。従来の5W充電アダプターと比べ、充電速度を50%向上するため、充電時間が最大で30分短縮されます。Apple公認の製品ではありませんが、MagSafe搭載のiphoneも充分に充電できます。なにより安くて便利です。